1998年ICUサイクリング部夏ラン in 北海道

平成9年卒 外山 敬


〜山岳部にサイクリングの話〜

山岳部のページにサイクリングのレポートを書くのはどうかとも少し思うが、最近は、徒歩ではなく自転車で山や峠を登ることしかないので、書きます。

まあ、ノリは結構同じ(ツラさはちがう)なので、楽しんで読んでください。傍らに、北海道が載っている地図を見ながら、読んでいくと分かり易いです。口調が変わりますが勘弁してね。その方が自然なんだもん。

〜出発までの話〜

浪人していたときから、前後にサスペンションが付いた自転車に憧れ、近くの自転車やさんでカタログを見ては、「絶対買うぞお」と燃えていた。浪人中にしっかり勉強していたわけではないが、まあ一応、国際基督教大学(ICUと呼ばれることがほとんど)に合格。

合格する前から、大学パンフレットで山岳部があるのは、知っていたがバドミントンも同時にやりたかった。ということで両方を訪ねるが、活動内容を聞くと、やっぱり兼部は難しそう。うーむ。どうすべー?

結局、バドミントン部をメインでやっていくことに決定。理由はイマイチ思い出せないが、高校のバド夏合宿にOBとして参加するための技量を身に付けたかったのだと思う。しかし浪人中に山へ山へと憧れていたので、どうしても忘れられん。そこで、もう1つの興味であるサイクリング部にも顔を出してみれば、意外とハードな活動はしておらず、これなら、何とか兼部出来そうだ。で、入部決定!

ICUサイクリング部の主な活動を新入生歓迎ミニサイクリングで聞いてみるところによると、学期中は月1回の1泊サイクリング。長期休暇中は、夏に北海道へ2週間、春は沖縄へ10日間ほど、秋は、寒くない方面へ1週間ほどサイクリングするそうだ。

〜とってもハードなICUの話〜

肝心の外山は、学期中は大変忙しく全くサイクリングは出来なかった。
ここで、ICUのことについて触れなければならない。

ICUは、名古屋ではあまり知られていない(東京でもかな?)大学であるが、英語教育の熱心さではかなりその名を知られている。

しかーし、熱心ということは、大変だということでもある。毎日出される宿題の量は、ハンパではない!
英語の論文をA4サイズにして、毎日20ページも読むなんて、日本の大学の常識から大きく離れたことをアメリカを中心とする外国からきた native speaker は平気で要求してくる。真面目に読むと、夜遅くまで大変だ。

出席も重要だ。クラスが小さいから(1クラス20人)代返なんてできないし、学生もそのへんはしないプライドをもつ。勉強が好きで集まってきたやつがおおいのだ。
まったくサークル活動をせずに、学問だけしているやつもいる。

男女比は理系がうらやむ女子の多さ。その数、約6割。といってもこれが目的で入ったのではないです。念のため。

〜あこがれのMTB購入!〜

おっと、話を元に戻さねば。いつの間にか大学案内に・・・。

ま、そんなこんなで新しい自転車を買ったのは、夏休み。上級生に連れられて、いくつかの自転車を回ったのち、GTというメーカーの Bravado というMTBに決まった。前にサスペンションが付いているかっこいいやつだ。こいつと、一緒に北海道を回るのだ。見れば見るほどかわいい。

長期ツーリングするときは、このMTBの後ろにママチャリのようなリアキャリアを取り付けて、そのサイドにバッグを左右1つずつぶら下げ、2人のりするときにお尻が乗る部分には、テントや鍋をのっけて、ゴム紐でぐるぐるに縛るのだ。腰に負担がかかるので、ザックなどは背負わない。重いものは、自転車が替わりに支えてくれる。

見かけは一般人から見れば決してかっこいいものではないが、やっている自分にとっては、誇り高いものなのだ。この辺は、非常に山岳部と通じるものがあると思うのだが、どうだろうか?

〜北海道に到着〜

7月の下旬(詳しい日程は忘れたし、山岳部のように計画書なんてない)いよいよ僕の初の大学サイクリング活動が始まる。行き先は毎年北海道だが、北海道の中のどこを走るかは、毎年、そのプランナーによって決定される。行程はレポートを読んでいけばわかるような形態にしよう。

まず、北海道に行かなくてはならない。北海道に自転車で行くわけではない。それでは時間がもったいない。貧乏学生の財布もそんなに重いわけではない。では、どうやっていくのか? → フェリーである。

茨城県の水戸の近く、大洗と言うところからフェリーは出ている。今回の行き先は、苫小牧。夜出発すると、次の日の夜につく20時間。ちょうどペルセウス流星群が極大期を迎える時期と重なるので、夜中には、20人でデッキにくりだして、空を眺めれば、ちらちらと流れ星を見ることが出来た。流れるたびに歓声が上がるが、景色にあんまり感動しない外山は、そして小さいときから意外と多く流れ星を見てきた外山は、大した感動が無く、1人だまって空と会話を続けた。

次の日、目が覚めてもあんまり北海道には近づいていない印象。当然だよね、だって夜に着くんだから。暇で暇でしょうが無い。暇に任せて寝まくった。景色見たって海しか見えないし。しかし、そうしている内にも徐々に近づいていき、ようやく到着。そのまますぐ近くの宿に自転車と多くの荷物と共にいって、明日に備え、早めに寝る。さあ、いよいよ明日からサイクリングだ。大丈夫かな?大丈夫さ、結構女の子も多いし(半数以上が女子!)なんてことを考えながら、ムニャムニャ。

第2部につづく



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